三日坊主と召喚くじ(二)
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鐘の音が(なぜ神社に鐘?)響くなり、ぐいん――と石段が伸びた。二十段くらいのはずが、百、千、もっとか。天まで続くと思う程、先が見えない。
「これどういう……?」
「いいから走って!」
悪友二人に背中をどつかれ走る俺。周りの怪しい連中も我先にダッシュ。正月早々階段マラソンなんて聞いてないぞ。足を止めようとしたら、
「ぎゃっ!」
「ひぃ…っ」
背後で悲鳴。振り返ると石段が崩れ、最後尾を巻き込みながら落下して行く。落ちた底は真っ暗で見えない。
「振り返るな!脱落するぞ」
「はぁ!?何だそりゃ」
「…うあぁぁぁ!」
絶望気分のデスマラソン再開。一海と晴人は余裕綽々、『半分かな?』『足切りだぜ、三割だろ』と黒い会話。全力疾走で談笑とか、化け物めと思ったが、俺自身も案外平気だ。
「見た目だけだよ、平常心と集中力」
「満、素質あるかもな」
結局よく解らないが、俺の願いは決定した。
後でお前らぶっ飛ばす!
「これどういう……?」
「いいから走って!」
悪友二人に背中をどつかれ走る俺。周りの怪しい連中も我先にダッシュ。正月早々階段マラソンなんて聞いてないぞ。足を止めようとしたら、
「ぎゃっ!」
「ひぃ…っ」
背後で悲鳴。振り返ると石段が崩れ、最後尾を巻き込みながら落下して行く。落ちた底は真っ暗で見えない。
「振り返るな!脱落するぞ」
「はぁ!?何だそりゃ」
「…うあぁぁぁ!」
絶望気分のデスマラソン再開。一海と晴人は余裕綽々、『半分かな?』『足切りだぜ、三割だろ』と黒い会話。全力疾走で談笑とか、化け物めと思ったが、俺自身も案外平気だ。
「見た目だけだよ、平常心と集中力」
「満、素質あるかもな」
結局よく解らないが、俺の願いは決定した。
後でお前らぶっ飛ばす!
ファンタジー
公開:20/01/03 19:58
創樹(もとき)と申します。
葬祭系の生花事業部に勤務の傍ら、物書きもどきをしております。
小石 創樹(こいわ もとき)名にて、AmazonでKindle書籍を出版中。ご興味をお持ちの方、よろしければ覗いてやって下さい。
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ベリーショートショートマガジン『ベリショーズ』
Light・Vol.6~Vol.13執筆&編集
他、note/monogatary/小説家になろう など投稿サイトに出没。
【直近の受賞歴】
第一回小鳥書房文学賞入賞 2022年6月作品集出版
愛媛新聞超ショートショートコンテスト2022 特別賞
第二回ひなた短編文学賞 双葉町長賞
いつも本当にありがとうございます!
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