煩わしい

なんて煩わしい。
君を初めて見たときは、こんな人がこの世にいるのかと世界を疑った。
君と話をするようになって、こんなにも気の合う人がいるのかと認識を疑った。
ああ煩わしい。
君を楽しませようと色々考えた。
空振りに終わったこともあったけど。
君が別の男性と楽しそうに話していると嫉妬心のような感情が沸いてきた。
友達に言ったら「お前の彼女じゃねーだろ」って笑われた。
わかってるけど、もやもやして君が頭から出ていかない。授業中、無意識に視線は君の方へ。さらさらのロングヘアーが窓から入ってくる風に揺れる。
休み時間、君の声が聞こえるとつい反応してしまう。友達との会話なんて上の空。話しながらも、僕の鼓膜は君の声に全集中。
君が居なくなったらと考えた。もう考えるまでもなかった。
あぁなんて煩わしい。

なんてことない恋煩い。