顔面が生えている

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夜道を歩いていると、ぐにゅっと何かを踏んだ。
「貴方、いまボクを踏みましたね?」
薄気味の悪い声がして、私は振り返った。
顔面が地面に生えている。
アスファルトに縁取られた人間の顔。男か女かもわからない。
「私が動けないのをいいことに、貴方、わざとボクを踏みましたね?」
眼球と口だけを動かして、私に話しかけてくる。
「ひどいお人だ。私が動けないからって……」
地面に生えた顔は、笑うと歯茎が剥き出しになった。
「ひどいお人だ!」
突然、地面から二本の手首が突き出し、私の足首を鷲掴みにした。
万力のように強靭な力で私の両足をがっちり固定してしまう。
「やめてください! 何するんですか!」
私がもがくと、体が徐々に沈み始めた。
気がつくと、足首まで地面にめり込んでいる。
まだ止まらない。
ふくらはぎ、ひざ、股間、へそ、胸、首、うなじ……
顔面だけが地面に残った。
自動車が、私のすぐ上を通過した。
ホラー
公開:20/01/03 09:03

水素カフェ( 東京 )

 

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小説家になるために文章の勉強をしています。
もし何か気が付いたことがあれば、どんなことでも教えて下さい。
よろしくお願いします。

小説のジャンルとしては、ミステリやホラーを目指していますが、
ここではあまりこだわらずに書いてみようと思っています。

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小説塾の第五回課題作品(30枚)のストーリー構築中…。


 

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