23.4度の奇跡
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新しい惑星が発見された。灯台下暗しとは正にこのことで、それは地球の公転軌道上に存在していたのだが地球とは正反対の側にあり常に太陽に隠れて見えなかったのだ。新しい惑星は殆どすべての点で地球と瓜二つで我々と同程度の文明を持つ人類までが繁栄していた。すぐに宇宙船が行き来を始め惑星間の交流は物凄いスピードで進んでいった。
「本日の俳句教室は終了致します」
参加者が帰っていく中、一人の男がうなだれていた。
「どうしました」
教室の指導者が声をかけた。
「私の句を誰も評価しません」
「もっと季節の節目を感じられるものを詠んだらどうでしょう」
「季節の節目ですか」
「四季の移ろいに、貴方の心情を重ねるような」
「はぁ」
うなだれたまま男は帰って行った。
「新惑星の人に俳句は無理ですよ」
弟子の男が嬉しそうに言った。
「だって、あの星の地軸は傾いて無いんですからね」
「本日の俳句教室は終了致します」
参加者が帰っていく中、一人の男がうなだれていた。
「どうしました」
教室の指導者が声をかけた。
「私の句を誰も評価しません」
「もっと季節の節目を感じられるものを詠んだらどうでしょう」
「季節の節目ですか」
「四季の移ろいに、貴方の心情を重ねるような」
「はぁ」
うなだれたまま男は帰って行った。
「新惑星の人に俳句は無理ですよ」
弟子の男が嬉しそうに言った。
「だって、あの星の地軸は傾いて無いんですからね」
SF
公開:19/12/31 17:58
節目
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