CLOSED CURTAIN
3
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しん、とした静寂に包まれていた耳に、微かな音の粒子が飛び込んできた。
ぽつぽつ、と耳を刺激する。
さわさわ、と風に吹かれ揺れる葉音。
ちゅんちゅん、と小鳥が囀ずる声音。
ちかちか、とした光を瞼の裏に感じ、ゆっくりと瞳を開ける。
ぱぁっ、と視界に広がる雲一つない青空に、思わず口元が緩む。
ちかっ、と何かが光ったような気がした。
はーこー、はーこー、といった微かな音を耳に捉える。
ゆらゆら、と何かがこちらに向かって落ちてきている。
ぐんぐん、それは音と共に大きくなり視覚と聴覚にはっきりと飛び込んできた。
「……箱?」
それはどこからどう見ても、箱であった。
ボックス!
箱がボクの足元に落下し、その衝撃で箱の蓋が開いた。
ぶわっ、と漆黒の粒子が舞い上がり、あっという間に空を覆い尽くした。
「夜のカーテン」
ぽつり、とそう呟き箱を手に取る。
「運ばなければ」
ボクは闇に足を踏み入れ、溶けた。
ぽつぽつ、と耳を刺激する。
さわさわ、と風に吹かれ揺れる葉音。
ちゅんちゅん、と小鳥が囀ずる声音。
ちかちか、とした光を瞼の裏に感じ、ゆっくりと瞳を開ける。
ぱぁっ、と視界に広がる雲一つない青空に、思わず口元が緩む。
ちかっ、と何かが光ったような気がした。
はーこー、はーこー、といった微かな音を耳に捉える。
ゆらゆら、と何かがこちらに向かって落ちてきている。
ぐんぐん、それは音と共に大きくなり視覚と聴覚にはっきりと飛び込んできた。
「……箱?」
それはどこからどう見ても、箱であった。
ボックス!
箱がボクの足元に落下し、その衝撃で箱の蓋が開いた。
ぶわっ、と漆黒の粒子が舞い上がり、あっという間に空を覆い尽くした。
「夜のカーテン」
ぽつり、とそう呟き箱を手に取る。
「運ばなければ」
ボクは闇に足を踏み入れ、溶けた。
その他
公開:19/12/31 23:45
to be continued
...
2019年
ありがとうございました。
まったり。
2022年…3本
2021年…12本
2020年…63本
2019年…219本
2018年…320本 (5/13~)
壬生乃サル(MiBU NO SARU)
Twitter(@saru_of_32)
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