竹髪
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「髪切って」と、彼女に頼まれた。
人の髪、ましてや女性の髪なんて!
緊張して仕方ない。
手が震えて頭を傷つけても困るし。
ねえ、早く。
僕は恐る恐る、ちょきんとハサミを入れた。だけど、そこじゃないと彼女が怒る。
節があるでしょ?そこで切るの!
言われてみてみると、どうだろう。彼女の髪は竹になっていた。
一番下の節を切ってね。
そう言われたけど、最早ハサミじゃ切れない。ノコギリを持ってくる。
ギコギコ、ぷつん。
すると、パカン!切った竹筒から思い出が飛び出してきた。僕と彼女の出会い。
2本目は初めてのデート、3本目、初めての記念日…
そして最後の節、今日のランチ。僕の誕生日。
あーすっきりした。晴れやかな彼女。いつの間にか竹は髪の毛に戻っている。
じゃ、別れましょ。
…へ? この流れで!?
普通は失恋した方が髪を切るものだと思ってたが、彼女の場合は違うらしい…。
人の髪、ましてや女性の髪なんて!
緊張して仕方ない。
手が震えて頭を傷つけても困るし。
ねえ、早く。
僕は恐る恐る、ちょきんとハサミを入れた。だけど、そこじゃないと彼女が怒る。
節があるでしょ?そこで切るの!
言われてみてみると、どうだろう。彼女の髪は竹になっていた。
一番下の節を切ってね。
そう言われたけど、最早ハサミじゃ切れない。ノコギリを持ってくる。
ギコギコ、ぷつん。
すると、パカン!切った竹筒から思い出が飛び出してきた。僕と彼女の出会い。
2本目は初めてのデート、3本目、初めての記念日…
そして最後の節、今日のランチ。僕の誕生日。
あーすっきりした。晴れやかな彼女。いつの間にか竹は髪の毛に戻っている。
じゃ、別れましょ。
…へ? この流れで!?
普通は失恋した方が髪を切るものだと思ってたが、彼女の場合は違うらしい…。
公開:19/12/30 21:41
節目
自然と暮らす。
題材は身近なものが多いです。
110.泡顔
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