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僕は毎日遅刻をする。体が弱く、毎朝保健室に一度寄ってから教室に向かう。
そんな僕が授業の途中で教室に入ると変な空気になる。その空気を払拭する為、僕はボケる事にした。
昨日は薄めた墨汁を頭から被ると「巨大タコに襲われました」と説明した。
今日は魔法少女の格好で教室に現れ「小1の妹と体が入れ替わっていました」と説明した。妹には僕の服を渡して着てもらった。
僕が教室に入ると皆が喜んだ。僕の言い訳を楽しみにしてくれた。

でもそんな僕を嫌う先生もいた。僕を生活指導室に呼び出すと酷い罵詈荘厳を浴びせた。
正直ヘコんだ。落ち込みもした。
でも僕はやめなかった。だって担任の先生が言ってくれたんだ。
「君の言い訳は素晴らしい!その才能は誰に何と言われようが伸ばすべきだ!」って。

その恩師の言葉があったからこそ僕は今、お笑い芸人として活躍している。
僕はクラスの人気者からお茶の間の人気者になれた。
公開:19/12/30 19:28

幸運な野良猫

元・パンスト和尚。2019年7月9日。試しに名前変更。
元・魔法動物フィジカルパンダ。2020年3月21日。話の流れで名前変更。
元・どんぐり三等兵。2021年2月22日。猫の日にちなんで名前変更。

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