ストーカーの節目

　私は、良さげな人を一人選んではつけ回すストーカー的な存在。
　しかし、長年ストーカーをしてて学んだ事がある。ずっと同じ人のストーカーをしててはいけない、という事だ。
　同じ人の後ろをつけていると、色々面倒なことが起こる。最初のうちは嫌な顔する人も多いのだが、そのうち変化が起こる。
　私を想ってプレゼントをくれたりする。そこまではいい。しかし、警察などを呼ばれてしまう事もある。そいつらから逃げるのは面倒だし、大変。
　なので、区切りを見つけては次の対象を見つけるのだ。
　今ストーカーしている女性の節目はもうすぐやって来そうだ。この間、
「やっと就職先が見つかったの！これで春からニート卒業だわ！」
と、電話で言っていたからな。
　次の春が来たら、この人と一緒に私も節目を迎えよう。新しい人をそれまでに探しておかなければ。

　私は野良猫。人をストーカーしては情につけこみ、餌を貰って生きている。