6
11
今年もゲリラ節目の季節がやってきた。原因はヒートアイランド現象とか台風分裂の破片だとかなんとか。強制的に節目を作り出す悪夢のような現象は、自然が人類に対して行う撹乱攻撃。まさにゲリラだ。これが自然を破壊し続ける人類への報いだというなら甘んじて受け入れるしかない。
節目の攻撃にはどのような物理防御も役に立たない。どこにいても避けられないのなら、諦めて普段通りに過ごすしかない。
仕方なく、いつも通りに出社して、何も起こらないまま迎えた昼休み。のんびり公園でひと休みしている時、それはやってきた。
「歩けた。僕、歩けたよ!」
「い、いきなり結婚!?」
「産まれる…」
「え、昇進!?」
「親父が見つかった!?」
近くの人達に吉報の波が押し寄せる。
逃げられない!
光の帯が体を通り過ぎた次の瞬間、私は草原に立ち、視界には見知らぬ広大な世界が広がっていた。
『勇者様、この世界を救って!』
…うそん。
節目の攻撃にはどのような物理防御も役に立たない。どこにいても避けられないのなら、諦めて普段通りに過ごすしかない。
仕方なく、いつも通りに出社して、何も起こらないまま迎えた昼休み。のんびり公園でひと休みしている時、それはやってきた。
「歩けた。僕、歩けたよ!」
「い、いきなり結婚!?」
「産まれる…」
「え、昇進!?」
「親父が見つかった!?」
近くの人達に吉報の波が押し寄せる。
逃げられない!
光の帯が体を通り過ぎた次の瞬間、私は草原に立ち、視界には見知らぬ広大な世界が広がっていた。
『勇者様、この世界を救って!』
…うそん。
ファンタジー
公開:19/12/30 16:30
月の音色リスナーです。
ようやく300作に到達しました。ここまで続けられたのは、田丸先生と、大原さやかさんと、ここで出会えた皆さんのおかげです。月の文学館は通算24回採用。これからも楽しいお話を作っていきます。皆さんよろしくお願いします。
ログインするとコメントを投稿できます