すごい本(超難解編)

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 この本の文学的価値は何か。それは一言でいえば、自己言及的無限循環の入れ子構造である仮構世界の本質を普遍化する意思の記録である。それは人間の情動から乖離したポストモダン的な成文スタイルに固着したフォーマットとしての文学の限界性を告白するものであり、故に作者の、テキスタライズされ、サンプル化された情報と、ノイズを切り分ける操作手法は、旧来の意識化された知的遊戯的な表現を相対的にアップデートさせ、より近未来的な、身体性を解体された人々の「内面世界」の断面に対する反動的なシンボリズムとして、構成的表現のボキャブラリーを多重マッピングするという思考的な弁証法を用いることで、プレテクスト化された時代の共通性から不可知の情報網を反転させ、無意識に信号化されていた言語感覚を脱却しながら、その最も遠い地平において、新たなリアリティを生み出すことに成功している。
 これぞ現代人の必読書と言えるだろう!
その他
公開:19/12/30 10:55
更新:19/12/30 14:06
こんな本は嫌だ これが理解できたら天才

水素カフェ( 東京 )

 

最近は小説以外にもお絵描きやゲームシナリオの執筆など創作の幅を広げており、相対的にSS投稿が遅くなっております。…スミマセン。
あれやこれやとやりたいことが多すぎて大変です…。

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