キンのオノとギンのオノ

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深夜、飲み屋から出たところで小野を見かけた。
あいつめ…相当酔っぱらっているな。足取りがフラフラしている。
俺は小野の背後にそっと近づくと背中を押して驚かせてやった。
小野はそのまま足をもつれさせると泉に落ちてしまった。
どうしよう!?焦っていると泉が光り、女神が出てきた。
「貴方が落としたのがキンの小野ですか?それともギンの小野ですか?」
どちらでもない。そう答えると女神はキンの小野とギンの小野を俺にくれた。
キンの小野は勤労意欲に溢れ、今から会社に戻って仕事をすると言い出した。
ギンの小野はギンギンで今から営業に行ってくると言いだした。
俺が女神に普通の小野は?と聞くと「過労死寸前だったので現在、こちらで休ませております」と答えた。
小野、まだ仕事してたのか。とろい奴め。給料減らすぞ。
女神が俺に名刺を差し出した。
『労働局局長 泉野女神』
「貴方の会社をブラック企業とし、告訴します」
ファンタジー
公開:19/12/27 19:33

幸運な野良猫

元・パンスト和尚。2019年7月9日。試しに名前変更。
元・魔法動物フィジカルパンダ。2020年3月21日。話の流れで名前変更。
元・どんぐり三等兵。2021年2月22日。猫の日にちなんで名前変更。

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