おそろいの羽
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引っ込み思案のミユが最近嫌がらずに保育園に行くようになった。お見舞いに行った時、母に何か言われたみたいだ。ミユを送って会社に向かうとスマホが震えた。嫌な予感がする。
予感が当たり、冷たくなった母を自宅に引き取った後、ミユを保育園に迎えに行った。
家に入る前、「ばあば、天国に行っちゃった」と告げた。
「えっ......」とミユは目を丸くすると、「まだ天国に行ってない!」と家に走り込んだ。ミユは自分の部屋に一目散に向かった後、手のひら一杯の羽を持って現れた。
園内で飼育している鶏の羽?
ミユは和室で眠る母にその羽を振りかけた。
「約束した、ばあばが天国に行くための羽、みんなで集めておいたよ。もう大丈夫だからね」
ミユを抱きしめ私は泣いた。
「じゃあ、ママ、お仕事頑張ってね」
ミユは羽を集めるうちに仲良くなった友達のもとに走っていった。
その背中には、あの日ばあばがくれた羽が生えていた。
予感が当たり、冷たくなった母を自宅に引き取った後、ミユを保育園に迎えに行った。
家に入る前、「ばあば、天国に行っちゃった」と告げた。
「えっ......」とミユは目を丸くすると、「まだ天国に行ってない!」と家に走り込んだ。ミユは自分の部屋に一目散に向かった後、手のひら一杯の羽を持って現れた。
園内で飼育している鶏の羽?
ミユは和室で眠る母にその羽を振りかけた。
「約束した、ばあばが天国に行くための羽、みんなで集めておいたよ。もう大丈夫だからね」
ミユを抱きしめ私は泣いた。
「じゃあ、ママ、お仕事頑張ってね」
ミユは羽を集めるうちに仲良くなった友達のもとに走っていった。
その背中には、あの日ばあばがくれた羽が生えていた。
その他
公開:19/12/27 18:03
ショートショートを中心に、色々投稿しています。
よろしくお願いします。
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