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今年は忘年会が17回もあったものだから、私は今年のできごとをもはやほとんど忘れていた。おおきなよかったことから忘れていくので、2019年はすでに私にとっての暗黒時代と化していた。18回目の忘年会で「今年はどういう年でしたか」と尋ねられたら「増税でノートルダム大聖堂が焼けましたね」みたいなことしかほとんど言えることのない私であった。
そのことを先輩に相談すると、先輩はこう教えてくれた。
「忘年会でなにかを忘れるっていうのは、嘘よ。嘘なの。もし忘れるんだとしたらくだらない嫌な思い出からにしなさい。『年忘れ』っていうのも真っ赤な嘘。バカみたいでしょ。あと『無礼講』って言葉もね」
そう聞いたとき、私の脳裏に今年に起こったたくさんの楽しかったできごとが花が開くように蘇ってきた。嬉しかった。
私は泣き崩れた。
それと同時に、17回の忘年会で働いてきた無礼の数々が、私を追いたててきたものだから。
そのことを先輩に相談すると、先輩はこう教えてくれた。
「忘年会でなにかを忘れるっていうのは、嘘よ。嘘なの。もし忘れるんだとしたらくだらない嫌な思い出からにしなさい。『年忘れ』っていうのも真っ赤な嘘。バカみたいでしょ。あと『無礼講』って言葉もね」
そう聞いたとき、私の脳裏に今年に起こったたくさんの楽しかったできごとが花が開くように蘇ってきた。嬉しかった。
私は泣き崩れた。
それと同時に、17回の忘年会で働いてきた無礼の数々が、私を追いたててきたものだから。
公開:19/12/26 23:31
更新:19/12/27 00:12
更新:19/12/27 00:12
たまに書きます。
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