雑煮に隠された陰謀論

毎年正月恒例の風物詩と言っては憚(はばか)られるのだが、今年も餅を喉につまらせる事故が起こった。

時に死に至る凶器なのだが、いまだに「餅を規制しろ」とか「餅を売るな」という意見は出てこない。こんにゃくゼリーの時にはあれだけ騒がれたのに不思議に思う。

実はここにある種の陰謀論がある。

「餅は餅屋に」ということわざがあるだろう。

餅屋というのはとんでもなく大きな権力を持った集団なのである。政財界のあらゆる組織に幅を利かせ、裏からこの国を牛耳っている。だから、誰も上記のようなことを言えず、忖度しているのだ。

「餅代」などと称してわいろを送ったり、政治家の選挙事務所にダルマとともに鏡餅が飾られたり、支援団体の餅つきに政治家が顔を出したり、鏡餅奉納の式に参加したりするのがその証拠だ。

というのが陰謀論のあらましである。