絶対に遅刻しない木下君

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朝、大きく鳴り響く目覚ましを止めても、すぐに二度寝してしまう木下君。
でも、ちゃんと彼は学習し二つ目の目覚ましも用意している。それがJR東日本商事が交代勤務の乗務員のために開発した秘密兵器「おこし太郎」(市販もしている)である。
これは敷き布団の下に仕込んだ収縮状態のエアーマットが急速に膨らみ、体が仰け反って、もはや睡眠どころではなくなるという代物である。
ところが、慣れてくるとこんな体勢でも、なおも眠ろうとするのが人間の凄いところである。
そこで三番目の仕掛けの発動である。
今度はベッド自体が動きだし、傾いたレールの上を滑り出した。このレールは五階のベランダに繋がっており、すぐにブレーキレバーを引かなければ真下のドブ川に落下することになる。
そのことを思い出した木下君は、飛び起きてレバーを思いっきり引き寄せた。
間に合った!
呼吸は荒く、アドレナリンが迸った。
今朝もスッキリお目覚めだ。
青春
公開:19/12/22 21:17
遅刻 目覚まし おこし太郎 スッキリとした目覚め

水素カフェ( 東京 )

 

最近は小説以外にもお絵描きやゲームシナリオの執筆など創作の幅を広げており、相対的にSS投稿が遅くなっております。…スミマセン。
あれやこれやとやりたいことが多すぎて大変です…。

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