続・セピア色の写真のひとへ…その後

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あれから2年、ひいお爺ちゃんは102歳。朝早く急に、お婆ちゃんから電話があった
お父さんやお母さんと一緒に、ひいお爺ちゃんの家へ急ぐ。学校は休んだ

デイサービスの書道で一等賞を取ったよとか、元気にまたカラオケで歌ったよとか、先月お話を聞いたばかりだったのに…
私が小さい頃に飼っていたチイは、お婆ちゃんねこになってから突然お別れがやって来た。まるで、あのときと同じ…

でも、ひいお爺ちゃんは、とてもよいお顔をしていた。ずっと大病もせず、最後はランプの灯がスーッと消えるように、いのちを燃やし終わったみたい

翌日、セピア色の写真を2枚置き、私はそっと棺の窓を閉じた。ひいお爺ちゃん、これでやっとひいお婆ちゃんに逢えますね。おふたりで、どうかいつまでもお幸せに…
あちらの世界は、どんな様子ですか?きっと、天の国へと通じる扉の向こうには、お好きな色彩をした景色がふんわりと広がっているのでしょうね…
その他
公開:19/12/22 23:01
更新:22/10/15 19:54
セピア色の写真 天上の扉

白ねこのため息( あちらこちらにいます )

2019年9月14日から参加いたしました。
しみじみとした後味や不思議な余韻が残る作品を目指しています。
どうぞ宜しく…。
ちなみに、写真は一部を除き、全て自分で撮影したものです。併せてお楽しみ下さい。

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現在、資格取得(英検1級など)の勉強中のため、投稿ペースが落ちていますが、
これからも引き続きご愛顧のほど、何とぞ宜しくお願いいたします。ペコリ。
 

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