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男はシマウマの背に捕まっていた。
そこから脱出しようと、黒の縦縞を揺らしてみるもびくともしない。
「何がどうなっているんだ。」
捕獲しようとシマウマに触れた瞬間、いつの間にかそのしましま模様の中に閉じ込められていたのだ。シマウマの中から見るサバンナは蜃気楼のように揺れている。
いや確かに視界の奥で何かが揺れていた。ライオンが此方に駆けて来ている。だがシマウマは呑気に草を食んでいる。男の目前に飛びかかった鋭い牙が映った。
気が付くと男はサバンナに放り出されていた。入れ替わるように縦縞の中でライオンが目をぱちくりさせている。やがてシマウマは満腹になったのか蜃気楼の中へ消えていった。
呆然と座り込んでいた男は通りかかった保安官達に救助された。だが彼らは男が背負っていた密猟用ライフルを見て顔を見合わせている。
後日、白と黒の横縞の服を着せられた男は、灰色の部屋に閉じこめられた。
そこから脱出しようと、黒の縦縞を揺らしてみるもびくともしない。
「何がどうなっているんだ。」
捕獲しようとシマウマに触れた瞬間、いつの間にかそのしましま模様の中に閉じ込められていたのだ。シマウマの中から見るサバンナは蜃気楼のように揺れている。
いや確かに視界の奥で何かが揺れていた。ライオンが此方に駆けて来ている。だがシマウマは呑気に草を食んでいる。男の目前に飛びかかった鋭い牙が映った。
気が付くと男はサバンナに放り出されていた。入れ替わるように縦縞の中でライオンが目をぱちくりさせている。やがてシマウマは満腹になったのか蜃気楼の中へ消えていった。
呆然と座り込んでいた男は通りかかった保安官達に救助された。だが彼らは男が背負っていた密猟用ライフルを見て顔を見合わせている。
後日、白と黒の横縞の服を着せられた男は、灰色の部屋に閉じこめられた。
その他
公開:19/12/20 15:55
更新:19/12/20 16:21
更新:19/12/20 16:21
現実世界の2次創作
誰かに教えたくなるような物語を書きたいです
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