千篇万歌

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かつて卒業式の定番だった『蛍の光』を口ずさみ、一年を振り返る。全部で四番あるうち、式で歌うのは主に二番まで。一番は圧倒的に有名だが、二番は平仮名で記す事も多く、私もよく判らず歌い、何だか悲しい歌詞だと思った。
先日久し振りに調べ、印象が変わった。

止まるも行くも限りとて
互(かたみ)に思ふ千萬(ちよろづ)の
心の端(はし)を一言に
幸(さき)くと許(ばか)り歌ふなり

これを限りと別れの日。去る者も残る者も、互いに思いは数あれど、胸の内を一言に託し、『お元気で』と声援を贈り合うのだ。
ひたむきで温かい、良い歌だと思った。

――と、前置きはここまで。
今回をもちまして、創樹のSSG投稿が、通算千本の節目を迎えました。
これも田丸先生始め、皆様のお引き立てのお蔭と、心より感謝申し上げますと共に、今後の益々のご発展を願い、記(祈)念の言葉とさせていただきます。

※念の為。卒業しません(笑)
その他
公開:19/12/22 00:00
SSG投稿1000作記念 精一杯のありがとうを込めて。

創樹( 富山 )

創樹(もとき)と申します。
前職は花屋。現在は葬祭系の生花事業部に勤務の傍ら、物書き(もどき)をしております。
小石 創樹(こいわ もとき)名にて、AmazonでKindle書籍を出版中。ご興味をお持ちの方、よろしければ覗いてやって下さい。
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ベリーショートショートマガジン『ベリショーズ』
Light・Vol.6~Vol.12執筆参加
他、note/monogatary/小説家になろう など投稿サイトに出没。

【直近の受賞歴】
第一回小鳥書房文学賞入賞。2022年6月アンソロジー出版
愛媛新聞超ショートショートコンテスト2022 特別賞受賞

いつも本当にありがとうございます!

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