法律を活用する

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人を殺し、無期懲役を言い渡された俺は半年後出所した。
何も不思議なことはない。無期懲役とは期限が決まっていない懲役の事、つまりは出ようと思えば翌日には出てこられる。
これを終身刑と間違えている奴が多いからこそ、俺の出所に誰も気付かない。
さ~て、宣言通りまた人殺しでもするか。
そんな俺に爺がぶつかってきた。ちっ!ホットのお茶でもかけられたか?
腹に熱を感じると濡れている感覚が広がる。
…違う!俺は刺されたんだ!
「孫を殺された恨み、晴らさずにおくべきか…」
爺はすぐに警察官に取り押さえられた。だがいくつか話をするとすぐに解放された。どういうことだ!?
「儂は持病を持っていてな、この体は服役には耐えられん。それに足も悪い。だから逃亡の意思もない。自ら行った行為に反省?ああ、するとも。一応は謝ってやる。だが容疑者にはなってやらん。儂は服役はせんよ」
俺は法律を利用した。
爺も法律を利用した。
公開:19/12/19 18:44

幸運な野良猫

元・パンスト和尚。2019年7月9日。試しに名前変更。
元・魔法動物フィジカルパンダ。2020年3月21日。話の流れで名前変更。
元・どんぐり三等兵。2021年2月22日。猫の日にちなんで名前変更。

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