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「今夜お鍋にしようと思っているんだけど、何鍋食べたい?」
同棲中の彼女の質問に僕は「猫鍋」と答えた。彼女は「猫って食べられるの?」と聞き返してきた。いやいや。冗談だから。
彼女に猫鍋の写真を見せた。彼女は「作ってみる!」と言って、料理を始めた。
出来上がったのはキャラ弁ならぬキャラ鍋だった。ぐつぐつと煮立つ鍋の中に猫がいた。
僕は猫鍋の写真を撮るとインスタにアップした。次々といいね!がついていく。
「猫鍋、沸騰しているよ」
そう言うと彼女は「お鍋だから当然よ!」と自信満々に答えた。ごもっとも。
彼女の行動に僕はいつも驚かされている。
先日なんて猫好きの僕に猫砂を買ってきてくれた。
彼女は猫砂を星の砂と同じに思っていたようだ。僕が猫砂について教えると彼女は顔に火が点いたように真っ赤になった。揶揄ったらきっと煙が出たことだろう。
彼女といると毎日が楽しい。だから来年には結婚できるよう頑張ろう。
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公開:19/12/16 18:26

幸運な野良猫

元・パンスト和尚。2019年7月9日。試しに名前変更。
元・魔法動物フィジカルパンダ。2020年3月21日。話の流れで名前変更。
元・どんぐり三等兵。2021年2月22日。猫の日にちなんで名前変更。

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