はしばみマミーと微睡みの花

2
5

ちょいとつまんで、ピーナッツ。ひょいと投げんの、顔面に。
まさかの。
「顔ピーですな」
まさに。
うとうとしてる顔面にピーナッツはよく似合う。では、煌々たる笑顔はピーナッツを弾き返すか?それはまるで、隆々たるサラブレッドの筋肉は邪悪なる意思を弾き返すか、とか、溢れ出る噴水の内圧は種々の抑圧に対する陽性の散らし星足り得るか、とか、またはそんな夢を見るか、とかとか。トカレフで一発。
各々、そんな問い掛けをこめかみにぶちこんで、歩みを進めるのだ。それが日常。または非日常。
右の歩みが日常で、左のそれは非日常。さしずめ己の存在自体が境界線。自分自身が境界線であれば、日常か非日常か、などという二元論は無意味になる。回転するコインのように、それは常に表であり、また、常に裏でも在り続けるのだ。
「いたっ」
どうやら顔ピーをくらったみたい。はしばみマミーが笑ってら。ピーナッツには、笑顔がよく似合う。
青春
公開:19/12/17 19:41
更新:19/12/18 06:35

コメント投稿フォーム

違反報告連絡フォーム


お名前

違反の内容