優先席
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「そこ、俺の場所だからどいてくれないかな?」
3つ目の車両のひとつ目の左側ドアのところ、すでに座っている奴がいる。俺は不機嫌になり、そいつの頭を叩(はた)いたが完全無視でスルーされる。手応えのない奴だ。
朝っぱらから気分が悪い。
10年前からそこは俺の場所なんだぜ。
ガン無視野郎のせいで、俺は立ちっぱなしだ。後ろが騒がしいので振り返ると、もうここ5年くらいの顔なじみが怒鳴ってるのが見えた。どうやら奴も俺と同じ状況らしい。
まったく今の若い連中は「れいぎ」を知らないなと、俺とそいつはうなずきあった。
3つ目の車両のひとつ目の左側ドアのところ、すでに座っている奴がいる。俺は不機嫌になり、そいつの頭を叩(はた)いたが完全無視でスルーされる。手応えのない奴だ。
朝っぱらから気分が悪い。
10年前からそこは俺の場所なんだぜ。
ガン無視野郎のせいで、俺は立ちっぱなしだ。後ろが騒がしいので振り返ると、もうここ5年くらいの顔なじみが怒鳴ってるのが見えた。どうやら奴も俺と同じ状況らしい。
まったく今の若い連中は「れいぎ」を知らないなと、俺とそいつはうなずきあった。
ホラー
公開:19/12/18 07:00
更新:19/12/17 20:42
更新:19/12/17 20:42
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武蔵の国の辺境に棲息する“ひとでなし”のオオカミです。
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