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男は人の喜ぶ料理を作りたいと決心し、旅に出た。多くの国で働いてみたが、良い料理法が見つからなかった。
気落ちしながら旅を続けていて、樹の根元で休んでいるうちに眠ってしまった。
男の頭上の節穴から会話が聞こえて来た。
「風に飛ばされて、私の巣穴に来てくれたスプーンさん何故飛ばされたのですか」と尋ねたので、「私は心暖まる料理を作りたい人と出会い、その料理の味見役になりたくて、旅をしている途中でした。」と答えた。
「それならこの山裾に、皆笑顔で食べている老料理人のレストランが有りますよ」と教えた時だった。
会話を聞いていた男が「やっと見つかった」と叫んだので、節穴から鳥が驚いて飛び出して行った。
男が背伸びして穴を見ると、小指位のスプーンがあったので取り出し、握ったまま麓のレストランへ走って行った。
店の中は良い匂いがしている。客は皆笑顔だ。男はスプーンと一緒にここで働き幸福な料理人になった。
気落ちしながら旅を続けていて、樹の根元で休んでいるうちに眠ってしまった。
男の頭上の節穴から会話が聞こえて来た。
「風に飛ばされて、私の巣穴に来てくれたスプーンさん何故飛ばされたのですか」と尋ねたので、「私は心暖まる料理を作りたい人と出会い、その料理の味見役になりたくて、旅をしている途中でした。」と答えた。
「それならこの山裾に、皆笑顔で食べている老料理人のレストランが有りますよ」と教えた時だった。
会話を聞いていた男が「やっと見つかった」と叫んだので、節穴から鳥が驚いて飛び出して行った。
男が背伸びして穴を見ると、小指位のスプーンがあったので取り出し、握ったまま麓のレストランへ走って行った。
店の中は良い匂いがしている。客は皆笑顔だ。男はスプーンと一緒にここで働き幸福な料理人になった。
ファンタジー
公開:19/12/17 13:33
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