ハーメルンの笛吹き男の真実

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笛吹き男の伝説の元になった事実は13世紀後半にあったようだ。

寓話を現実的な解釈で理解しようとするのは無理があるとも思えるが、後世まで残る物語ができた根拠を考えるのは興味深いことであろう。

そして、何に寓意性を求めるかで解釈も変わってくる。

中世ヨーロッパでは劣悪なトイレ事情も加味され、ペストの流行が重要な問題であったから、その媒介となるネズミの駆除は課題であったと思われるが、事件発生の13世紀後半にペストは蔓延しておらず、流行は100年後なのである。

ネズミ退治の話も後に付け加えられたもので、事件発生当時はその事実は確認されていない。

また、「こども」という表現の解釈もそのままの「小さい人間」という意味ではなく、「誰々の息子」といった解釈もなされている。

そうなると、この事件の本質は、単に、ある日突然大量の移民があったという事実に留めるのが合理的なのではないだろうか。
その他
公開:19/10/04 21:53
更新:19/11/05 15:34
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武蔵の国のオオカミ( ここ、ツイッタランド、タイッツー )

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