崖の上のプチュ

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絶景というものは危険を冒してこそ見ることができる。
空の上で見る無限の星空。
海の底で見る神秘の世界。
今まで危険な場所に赴いて様々な絶景を見てきた。
次に狙うのは地上から見る絶景だ。
とある崖の上から見る光景が素晴らしいという情報を手に入れた。
ただし、崖のギリギリまで進まないと絶景を見ることができない。
はやる気持ちを抑えながら慎重に進む。
あと少しで絶景を見ることができる。
そう考えたそのとき、

プチュ

足の下で何かが潰れる感触がした。
「あっ!」
滑り止めの付いた靴は履いていた。
地面が凍っていたとしても足を滑らせない自信はあった。
しかし、何かを踏み潰したら流石に驚く。
反射的に足を上げたのが致命的だった。

ズルッ

眼前に広がる光景は絶景だった。
心残りは、あと数秒しか、この光景を見ることができないことだ。
ファンタジー
公開:19/10/04 21:00
更新:19/10/04 22:07
例の映画のサイドストーリー?

かみゅ( 不思議の国 )

夜な夜な小説書いてます。
感想をくれると嬉しいです。

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