社畜

今日はとても気分がいい。

朝の電車は満員だったが、まわりを全部JKに囲まれていい匂いに包まれていた。無防備な彼女たちの柔らかい身体がそこここに感じられる。なんという極楽。

会社に向かう途中では若くて美人のOLたちが私を取り巻いている。心地よい風が清々しい。

受付の女の子は笑顔で私を出迎えてくれる。エレベーターも女性社員に囲まれて気分上々だ。私の部署はこのビルの40階にある。エレベーターから見える景色も素晴らしい。

オフィスに着くと、私は窓から下を見下ろした。はるか地上のゴミのような道路の上に、私は私を見つけた気がした。不自然に手足がねじれた状態で血溜まりの中に倒れていた記憶が。

そうか、あれはもう10年も前のことだったか。習性というのは恐ろしい。今もこうやって通勤してしまうのだから。