誰でもなれる殺人者

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人を殺したいと思ったことは無いだろうか。
無いとしたら、その人は精神に異常を抱えている。
喜怒哀楽。
この感情が正常なら、一度くらい怒ったことがあるはずだ。
そして怒れば、人を殺したいと思うことくらいあるはずだ。
多くの人は実行に移せずストレスを溜めてしまう。
だが、我慢する必要などない。
現代では人を殺すことの敷居は低い。
方法は簡単だ。
社会のルールを守る。
たった、これだけだ。
たとえば、駅のホームで白線の内側を歩く。
たとえば、狭い道路で路側帯の内側を歩く。
もし、スマホを操作しながら歩いている人がいても、それを避けるために社会のルールに違反して白線の外側や路側帯の外側を歩く必要はない。
ただ、自分の身を守るために立ち止まるだけでいい。
「あっ!」キキーッ!ドンッ!
それだけで人を殺せる。
殺意はなく過失ですらない。
社会のルールにも法律にも違反することなく、人を殺すことができる。
ミステリー・推理
公開:19/09/28 20:43

かみゅ( 不思議の国 )

夜な夜な小説書いてます。
感想をくれると嬉しいです。

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