かごめかごめ

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「かーごめ、かごめ。籠の中の鳥ーは、いついつ出やる。夜明けの晩に、鶴と亀が滑った。後ろの正面だあれ?」
オニの私は、円の中心で目を閉じて、しゃがみ込んでいる。
そして、童歌が止まる。
「ねえ、後ろの正面は誰ーだ」
どす黒い声が私の心を包み込む。
「後ろの正面はしょうた。しょうたでしょ」
「外れ。誰もいないよ」
「あなただけひとりぼっち。ひとりぼっち」
私は、地面に指で文字を書くかのように、身をうずくめる。
「そのまま、深く目を閉じて」
「そうすれば、友達がいっぱいできるから」
私は、次第に見えない友達の声を遮るように耳を塞いだ。
「それでも、だめだよ。もう、あなたの手の平と目の玉はくっついた」
「開かない」
「足も動かない」
そして、私の背後に怪物が立つ。
「一緒に、夢でも見よっか」
ホラー
公開:19/09/30 21:30

神代博志( グスク )









 

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