しゅわしゅわ

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ぶくぶくと泡が生まれては、しゅわしゅわと立ち昇る。
そんな様子の泡時計を私はずっと見つめていた。
私は不眠症を患っている。そんな時、友人にこれを薦められた。
砂時計と違い、泡時計の下から上へと泡が昇っていく様子はとても幻想的だ。
電気を消し、豆電球の小さな明かりで泡時計を見つめる。泡時計の輝きは小さな明かりの中でこそ映える。
私はそれを飽きることなくずっと見つめていた。
泡時計の輝きが鈍くなってきた?違う。私の瞼が重くなってきたのだ。
私は豆電球を消すと、布団に入って目を閉じた。
瞼の裏には泡時計の光が焼き付いている。それはさながら小さなプラネタリウム。
瞼を閉じても浮かんでは消える泡の輝きを思い出しつつ、私は眠りへと落ちていった。

翌朝、私の目覚めがすっきりしていたのは言うまでもないだろう。
公開:19/09/23 20:13

幸運な野良猫

元・パンスト和尚。2019年7月9日。試しに名前変更。
元・魔法動物フィジカルパンダ。2020年3月21日。話の流れで名前変更。
元・どんぐり三等兵。2021年2月22日。猫の日にちなんで名前変更。

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