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彼は、いつものように、改札を抜け、若者の街を歩いていた。
疲労のせいか、すれ違う人達がどれも同じに見えてくる。

すると、前から一人の男が彼に近づいてきた。
すれ違いざまに、彼はお腹の辺りに痛みを感じた。

「うっ・・・」
彼は、真っ赤に染まるお腹を押さえ、その場に倒れ込んだ。
周りに、ギャラリーが集まる。

鈍色に光るものが懐からこっそりと見え、刃先からポタポタと血が滴れている。

彼は、血の海でその場でぐったりと眠った。
通報をうけた消防隊員が私の意識を確認するため、目を開いたり、脈をはかっているが、意識を取り戻す様子は一切見受けられなかった。

彼は空想の中を彷徨い、待ちに待った三途の川を渡った。
渡った川はドブ川で愛さえも穢れて見えた。
その他
公開:19/09/25 22:04

神代博志( グスク )









 

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