少女がマッチを売っていたら

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あるところに、マッチを売って生計を立てる貧しい少女がいた。
「誰かマッチを買ってください」
寒空の下、マッチを売ろうとするが買ってくれる人はいない。
そこへ男がやってきた。
「こんな所でマッチを売るなんて怪しいな。もしかして、マッチとは危ない薬を指す隠語か?」
「ち、違います」
「それとも、マッチを売るとは、いかがわしい行為を指しているのか?」
「私は生活費を稼ぐために……」
男は警官だった。
少女は職務質問され、解放されたのは夜になってからだった。
「さ、寒い」
少女はマッチで火をおこして暖を取ろうとする。
すると先ほどの警官がやってきた。
「こら!道端で火を使うな!まさか放火しようとしているのか?」
「誤解です!」
「また、おまえか。反省が足りないな。留置場に入っていろ」
少女は警官に捕まってしまった。
質素な食事と薄い毛布を与えられて一晩を過ごし、解放されたのは朝になってからだった。
その他
公開:19/09/28 07:00
更新:19/09/28 05:57
マッチ売りの少女 悲劇のヒロインを救ってみよう

かみゅ( 不思議の国 )

夜な夜な小説書いてます。
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