画用紙いっぱいの愛情
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園児達は、クレヨン、画用紙を使って、絵をかいていた。
もみじ組の教室の中は、子供達の笑い声で溢れていた。
そんな中、ユウ君だけが浮かない顔をして、描いていた手を止め、一人でぽつりと椅子に座っていた。
保育士の夏美は、ユウ君に事情をきくために声をかけた。
「どうしたの?」
「ん、なんでもない」
「先生は、なんでもないじゃ、ユウ君がどうして悲しい顔をしているのかわからないよ」
「・・・。僕の家、パパがいないでしょ。だからね。なんか、みんなと違うんだもん」
ユウ君は半べそをかいた。
「ユウ君には、大好きなママがいるでしょ。だから、二人でニコニコ笑っている様子を描けばいいんじゃない?」
すると、ユウ君は笑顔で頷き、クレヨンを握り直し、僕とママの絵を画用紙いっぱいに描いた。
お世辞にも上手な絵ではなかったが、愛のこもった世界に一枚だけのユウ君とママの絵が完成しました。
もみじ組の教室の中は、子供達の笑い声で溢れていた。
そんな中、ユウ君だけが浮かない顔をして、描いていた手を止め、一人でぽつりと椅子に座っていた。
保育士の夏美は、ユウ君に事情をきくために声をかけた。
「どうしたの?」
「ん、なんでもない」
「先生は、なんでもないじゃ、ユウ君がどうして悲しい顔をしているのかわからないよ」
「・・・。僕の家、パパがいないでしょ。だからね。なんか、みんなと違うんだもん」
ユウ君は半べそをかいた。
「ユウ君には、大好きなママがいるでしょ。だから、二人でニコニコ笑っている様子を描けばいいんじゃない?」
すると、ユウ君は笑顔で頷き、クレヨンを握り直し、僕とママの絵を画用紙いっぱいに描いた。
お世辞にも上手な絵ではなかったが、愛のこもった世界に一枚だけのユウ君とママの絵が完成しました。
その他
公開:19/09/20 23:48
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