迷作昔話 #1腿太郎

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昔々あるところにお爺さんとお婆さんがいました。
お爺さんは山へ芝刈りに、お婆さんは川へ洗濯に行きました。
お爺さんが山を登っていると、疲れて太腿がパンパンになりました。
すると太腿はパックリと割れて、中から男の赤ん坊が飛び出しました。
お爺さんは赤ん坊を連れて帰り、腿から生まれた「腿太郎」と名付けてお婆さんと大切に育てました。
やがて立派に成長した腿太郎は、機微団子を携えて鬼退治に行きました。
腿太郎は犬、猿、雉に団子をあげて彼らをお供にしました。
道中、機微団子を食べた3匹はお互いの心の内にある鬼退治への不安に気づき、腿太郎に帰らせてくれと頼みました。
腿太郎は怒って、自慢の太腿で3匹を蹴り飛ばしました。
しかし足を蹴り上げた時にひっくり返り、口の中に機微団子が入りました。
途端、腿太郎はみんなの気持ちが分かるようになりました。
それから腿太郎は鬼達とも共存し、楽しく暮らしましたとさ。
ファンタジー
公開:19/09/20 21:40

北瓜 彪

ショートショート講座(2019年7〜9月期)にも参加
しました。
皆様宜しくお願いしますm(_ _)m

※アルファポリス
https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/664452356
でも活動しています。SS講座で提出した作品「ファンフラワーに関する見聞」「大自然」もそちらで公開しております。
 

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