笑顔を届ける略奪者
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そこに暮らす者達は、みんな働き者だった。
毎日毎日、家族のために、休まず食糧を集めていた。
団結力が強く、子供を育てるために、全員が協力していた。
そんな場所に略奪者がやってきた。
「なんだ?霧?」
最初の異変は、ゆるやかだった。
住処が霧のようなものに包まれていく。
しかし、すぐに違うことに気付く。
「違う!毒ガスだ!」
略奪者は容赦しない。
煙はあっという間に広がり、無差別に襲い掛かる。
多くの者が煙に包まれ、動けなくなる。
「くそっ!家を護れ!」
残った者が決死の覚悟で略奪者に槍を突き立てる。
しかし、略奪者はびくともしない。
「食糧を奪われた!せめて子供達だけでも護れ!」
略奪者に慈悲は無い。
食糧を根こそぎ奪い、子供達すら奪っていく。
…………
「ホットケーキが焼けたわよ」
「わーい、蜂蜜いっぱいかけてね」
「酒の肴には、蜂の子が一番だな」
略奪者は今日も食卓に笑顔を届けている。
毎日毎日、家族のために、休まず食糧を集めていた。
団結力が強く、子供を育てるために、全員が協力していた。
そんな場所に略奪者がやってきた。
「なんだ?霧?」
最初の異変は、ゆるやかだった。
住処が霧のようなものに包まれていく。
しかし、すぐに違うことに気付く。
「違う!毒ガスだ!」
略奪者は容赦しない。
煙はあっという間に広がり、無差別に襲い掛かる。
多くの者が煙に包まれ、動けなくなる。
「くそっ!家を護れ!」
残った者が決死の覚悟で略奪者に槍を突き立てる。
しかし、略奪者はびくともしない。
「食糧を奪われた!せめて子供達だけでも護れ!」
略奪者に慈悲は無い。
食糧を根こそぎ奪い、子供達すら奪っていく。
…………
「ホットケーキが焼けたわよ」
「わーい、蜂蜜いっぱいかけてね」
「酒の肴には、蜂の子が一番だな」
略奪者は今日も食卓に笑顔を届けている。
SF
公開:19/09/23 11:00
夜な夜な小説書いてます。
感想をくれると嬉しいです。
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