迷作昔話#2 昆布取り爺さん

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ある村に、髪の毛が昆布でできた2人のお爺さんが住んでいました。
1人は明るい性格で自分の髪を誇りに思っていましたが、もう1人は根暗で、他人と違う自分の髪を心底疎んでいました。
ある年飢饉がやってきて、村では貧しい人々が食糧を探していました。
明るいお爺さんはそれを見て、自分の髪を全部切って皆に与えました。
人々は喜んで食べました。
そこへお坊さんが通りかかり、お爺さんの善行を称えました。そして剃髪した時の自分の髪をお爺さんの頭に植えつけると、念仏を唱えました。
直後、お爺さんの頭には、元はお坊さんの髪だったふさふさの黒髪がありました。
これを見ていた根暗のお爺さんは、自分も普通の髪を生やしてもらおうと同じ事をしました。
しかし自分の髪の味に興味が湧き、食べている人から奪い返して自分もそれを食べ始めました。
お坊さんはそれを見て、去って行きました。
このお爺さんは髪さえ失ってしまったのです。
ファンタジー
公開:19/09/22 20:04
更新:19/09/22 20:05

北瓜 彪

読書(特にショートショート)の他、シュルレアリス
ム絵画鑑賞(特にルネ・マグリット)、テレ朝刑事ド
ラマ鑑賞(特に相棒)も楽しんでおります。
2019年7〜9月期のショートショート講座に参加
しました。
皆様宜しくお願いしますm(_ _)m

※SS講座で提出した作品は今後アルファポリス
https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/664452356
でアップする予定です。
 

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