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「海は楽しかったなぁ」と黒く日焼けしたジュンはキレイな海で泳いだ日を思い出した。「ここにカコちゃんが居たらもっと楽しかっただろうなぁ」とあの日からいつも空想している。
「おはよう」と幼馴染みのカコちゃんが背後からいきなり声をかけてきた。
「おっっと、おはおはよう」と焦った。
「ん?どうしたの?なんか変なこと考えてたなぁ」怪しげな眼差しでカコちゃんは顔を見つめてきた。
でも大丈夫。いつもなら「顔赤いよ、ケラケラ」って笑われるとこだけど、黒く日焼けした肌はそれを悟らせない。
「ジュンくん、日焼けしたら雰囲気変わったね」とまた顔をまじまじ見られた。僕は努めて平静を装う。
キャハハハ!とカコちゃんは笑い出した。
「日焼けのおかげで顔赤くなるのはバレないけど、鼻ピクピクしてる」
鼻がピクピク⁈
「何年ジュンくん一緒だと思ってるの、そういうトコ可愛い」
ピクピクする鼻を見てカコちゃんがまた笑った。
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公開:19/09/17 20:53

まりたま

いつか絵本を1冊出せたら...
そう思いながら書いてます。
少しだけホッコリしていただければ嬉しいです。
でも、たまにブラックも書きますけど。

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