お願い。
2
7
誰にも言えない秘密なんだけれど、僕は不思議な駕籠を持っている。秘密なのにここで言ってしまっているのはそれはもう僕一人では抱えきれない秘密になってしまったからだ。賢いあなた、察して欲しい。
その不思議な駕籠というのは本当に不思議で、見た目は蓋が付いた普通の駕籠なんだ。だけど駕籠の中身、これが異様で不思議で混沌としている。
中はまるで墨汁をぶちまけたみたいな暗闇が広がっていて、それは今にも僕を吸い込みそう。蓋を開ける時は少し駕籠から離れて覗き見るのが大事。
恐る恐る、吸い込まれないように見ていると、墨汁闇の中にポツポツと明かりが浮かんできて、それを綺麗と見惚れない筈がない。
うっとりとそれを眺めていたら、光がざわめき出して、考える暇もなく、次の瞬間、駕籠の中が爆発したんだ。
僕は怖くなって蓋を閉じた。
あれから七日、どうなっているのか一緒に見てくれないか?
その不思議な駕籠というのは本当に不思議で、見た目は蓋が付いた普通の駕籠なんだ。だけど駕籠の中身、これが異様で不思議で混沌としている。
中はまるで墨汁をぶちまけたみたいな暗闇が広がっていて、それは今にも僕を吸い込みそう。蓋を開ける時は少し駕籠から離れて覗き見るのが大事。
恐る恐る、吸い込まれないように見ていると、墨汁闇の中にポツポツと明かりが浮かんできて、それを綺麗と見惚れない筈がない。
うっとりとそれを眺めていたら、光がざわめき出して、考える暇もなく、次の瞬間、駕籠の中が爆発したんだ。
僕は怖くなって蓋を閉じた。
あれから七日、どうなっているのか一緒に見てくれないか?
SF
公開:19/09/17 19:30
昔から本が好きで、いつか自分も書きたいと思い描きながらも中々完成せずの日々。
とにかく完成させることを第一の目標にして、まずはショートショートに挑戦してみることにしました。
ご指導ご鞭撻の程、宜しくお願い致します。
ログインするとコメントを投稿できます