セーナの仔犬(3)

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(承前)
僕がしばらく逡巡していると、セーナの方から提案してきた。
「じゃあね、じゃあね。こういうのはどう?」--引っ越した家の隣、農家のおばあさんに預かってもらうと言うのだ。

その家は、息子夫婦が農業を切り盛りして、おばあさんがいつもひとりで留守番をしている。まだ、孫はいないようである。
セーナは、そのおばあさんと仲が良い。僕たちが引っ越しの挨拶に出向いて早々に、歓待されとても可愛がられていた。
でも、知り合ってすぐに、こんなお願いをしてしまって大丈夫なのだろうか?
そんな僕の心配をよそに、セーナは仔犬たちとずっと戯れている。まるで三匹に増えた仔が、草を転げまわっているみたいだった。

そろそろ、日暮れの時刻だ。遠い山の端が、少しずつ黄色く彩られてゆく。まもなくそれは、茜色に染まるだろう。
(つづく)
その他
公開:19/09/20 09:24
更新:19/09/20 14:30
仔犬 夢日記

白ねこのため息( あちらこちらにいます )



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