すねかじり

俺の親友、スネ夫はすねかじりで有名である。
スネ夫の両親は教師と警官だ。親族には医者や政治家までいる。
スネ夫は金に困ったことがない。親のすねをかじっているから。
スネ夫は今までアルバイトをしたことがない。親のすねをかじっていたから。
スネ夫は夏になると別荘に行く。親族のすねまでかじっているから。
俺はそんなスネ夫を尊敬している。何せスネ夫がかじっているのはすねだけではない。
母親の教師としての教える才能をかじった。父親の警官としての護身術の数々をかじった。
親族の医者からは医療をかじり、政治家からは政治をかじった。
スネ夫は凄い奴だ。かじったことは必ず身に着けている。
スネ夫は勉強熱心だからな。かじったことを必ずものにする。
スネ夫は不正を許さない。相手の弁慶の泣き所に必ずかじりつく。それで助けられた奴は大勢いる。
すねかじりを甘く見てはいけない。スネ夫のように立派なかじり屋もいるんだ。