ほわわん光線

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ねこは、光線を出すことがあるらしい。
「ほわわん光線」と僕は名づけた。
これを当てられたら最後。眠るしかない。

ふとソファで仰向けになっていると、来たよ来たよ。トットットッと軽快な足音を響かせながら。
決まって、僕の左肩に前脚を揃えてのせる。お腹とお腹が密着した。体勢は万全なり。

そこでスイッチオン。目を瞑ってゴロゴロ…というノドの音が鳴ったら目印だ。光線発射!
ほわわん光線の得も言われぬ波動が僕の脳を直撃し浸透する。イケナイ快楽に沈みゆく…。
こうしてまた、お昼寝をひとつ貪ってしまった。目が覚めたとき、当のちいーはいつもいない。

若い頃はお腹が丸っとしてたのに、ちいーは年を重ねるにつれて軽くなっていった。お別れは、去年の秋。

今でもベッドに横になり、ちいーのことを思い出すだけで僕は眠りに落ちる。
きっと、そうだ。
僕の知らないどこかから、そーっと、ほわわん光線を出しているんだな。
ファンタジー
公開:19/09/19 15:17
更新:20/05/06 09:50
ねこ ちいー

白ねこのため息( あちらこちらにいます )



2019年9月14日から参加いたしました。
しみじみとした後味や不思議な余韻が残る作品を目指しています。
どうぞ宜しく…。
ちなみに、写真は一部を除き、全て自分で撮影したものです。併せてお楽しみ下さい。

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