吸い込まれる

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私は穴が大好きだ。
大きめの穴があると近道、抜け道にならないものかと吸い込まれるように潜ってしまう。
私は案外お尻が大きい。お尻が引っ掛かり、抜けなくなることがよくある。
小さな穴を見つけると、向こう側が気になってついつい目を寄せてしまう。
前に覗き穴の悪戯で目の周りを真っ黒にしてしまったことがある。
お姉さんにまるで「パンダみたい」と笑われた。
以来、私はユキではなくパンダと呼ばれるようになった。
失礼な。私はあんなに毎日だらだら過ごしていない。
いくらパンダを漢字で書く時、猫という漢字が入っているからってあんなのと一緒にされては困る。
そんな事を言うお姉さんは、私の体を触らせてあげないよ?
そう態度で示すと、お姉さんは私にマタタビの枝を差し出した。私はそれを笹を食べるパンダのように噛み始めた。
「やっぱりパンダじゃない」
お姉さんはそう言って吸い込まれるように私のお腹に指を沈ませた。
公開:19/09/15 18:27

幸運な野良猫

元・パンスト和尚。2019年7月9日。試しに名前変更。
元・魔法動物フィジカルパンダ。2020年3月21日。話の流れで名前変更。
元・どんぐり三等兵。2021年2月22日。猫の日にちなんで名前変更。

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