けーろーの日
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賑やかな商店街をご機嫌に歩く蛙が、終いにはケロケロと歌い始めた。あまりの良い歌いっぷりに人々は足を止めて聴き入る。
「どうしたんだい蛙の旦那。今日は随分とご機嫌様じゃあねぇか」
「いやあさ!だって皆さん今日は引っ切りなしにケーローケーローだって言うもんだからオイラついついなんだか楽しくなっちまったんだよ!」
それを聞いた団子屋の親父は膝を叩いて笑いだした。
「おっ!親父さんも楽しくなったかい?」
「ああ、ああ!お陰さんで!こいつは礼だ持っていきな」
あとで爺様婆様と一緒に食べると良い、そしたらきっともっと楽しくなるぞと言いながら親父は餅をくれた。
団子屋の棚からぼた餅と言わんばかりに蛙は喜んで、礼もそこそこに言われた通り素直に足を爺様たちの家へと向けて歩いていった。
「ケーローケーローケーロケロ」
「どうしたんだい蛙の旦那。今日は随分とご機嫌様じゃあねぇか」
「いやあさ!だって皆さん今日は引っ切りなしにケーローケーローだって言うもんだからオイラついついなんだか楽しくなっちまったんだよ!」
それを聞いた団子屋の親父は膝を叩いて笑いだした。
「おっ!親父さんも楽しくなったかい?」
「ああ、ああ!お陰さんで!こいつは礼だ持っていきな」
あとで爺様婆様と一緒に食べると良い、そしたらきっともっと楽しくなるぞと言いながら親父は餅をくれた。
団子屋の棚からぼた餅と言わんばかりに蛙は喜んで、礼もそこそこに言われた通り素直に足を爺様たちの家へと向けて歩いていった。
「ケーローケーローケーロケロ」
ファンタジー
公開:19/09/15 13:58
更新:19/09/15 14:01
更新:19/09/15 14:01
昔から本が好きで、いつか自分も書きたいと思い描きながらも中々完成せずの日々。
とにかく完成させることを第一の目標にして、まずはショートショートに挑戦してみることにしました。
ご指導ご鞭撻の程、宜しくお願い致します。
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