移ろい
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昔、夢見た幾多の世界はどれも叶いそうに無い。時の移ろいと共に、心情も移ろい、夢も移ろった。あの頃に、っていつだろう?過去に帰れるとしたら、僕はいつに帰りたいのだろう?何を伝えたいのだろう?夢を諦めろと言うのだろうか?次の夢に移ろってゆく自分を止めるのだろうか?夢は果たして生きるために必要か?夢と目標は何が違うんだろう?夢を目標に変えたことはあっただろうか?夢に夢見すぎて、見ることすらできなかった夢はなかったか?今ではあまりに時が過ぎ去り過ぎた。僕に移ろい行ける場所はもうあまり残されていない。見れる夢も少なくなってきた。もし理想に溢れた世界を夢見る事があったとしたら、それは到底叶えられないただの妄想。残された時間に僕は何を夢見たらいい?誰かに夢を託すこともできない。それが僕に残された現実。過去に帰れるなら、僕は何と伝えるだろう?結局全ては此処に繋がり何も変わらない。そんな気がした。
青春
公開:19/09/15 13:48
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