花の子ちゃん…その後(2)

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(承前)
でも、心なしか目だけが悲しんでいるようにも見える。西陽が眩しいせいなのかもしれない、と思った。

花の子ちゃんを悲しませてはいけない。いつも笑わせ、楽しくさせていないと、頭のお花が枯れてしまう。
だから、いつもふたりで笑って過ごしてきた。でも、どうして、だんだんこんな風にしおれてきてしまうの?
「それはね、ときが来たのよ……」
「とき?」
それから、僕たちは日が暮れたあとも、懐かしい話をずっとした。
僕が、赤ちゃんだった花の子ちゃんを見つけたときのこと。
ふたりで車に乗って、お花の配達の仕事をしたときのこと。あれはまだ、小さい女の子だった頃だ。

気がつくと、夜空にはまるい月が出ていた。そうだ、きょうは中秋の名月だ。(つづく)
ファンタジー
公開:19/09/14 23:36
更新:19/09/15 00:13
花の子ちゃん

白ねこのため息( あちらこちらにいます )

2019年9月14日から参加いたしました。
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