灰皿
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女子大学生の理沙は、五反田にある古い木造建築のアパートの一室をかりてそこで暮らしている。
理沙は、寝巻きのまま、開け放った窓の淵に腰をおろし、一服していた。
外では、高校生が黒いバックを背負って歩いていた。
理沙は、遠ざかっていくその影を虚ろな目で追いかけては、煙草の煙を吐いた。
手前の小さなテーブルの上には、読みかけの女性雑誌が置かれており、部屋の片隅には弾けなくなったギターが埃を被ったまま放置されていた。
理沙は、煙草を吸い終えると、灰皿にそれを捨てた。
部屋の片隅に行き、ギターを手に取ろうとするが、思うようにそれを掴むことが出来ない。
「私は、いつになったら、もう一度弾けるようになるのかな」
理沙は、怪我をした右手を軽く動かした。
理沙は、寝巻きのまま、開け放った窓の淵に腰をおろし、一服していた。
外では、高校生が黒いバックを背負って歩いていた。
理沙は、遠ざかっていくその影を虚ろな目で追いかけては、煙草の煙を吐いた。
手前の小さなテーブルの上には、読みかけの女性雑誌が置かれており、部屋の片隅には弾けなくなったギターが埃を被ったまま放置されていた。
理沙は、煙草を吸い終えると、灰皿にそれを捨てた。
部屋の片隅に行き、ギターを手に取ろうとするが、思うようにそれを掴むことが出来ない。
「私は、いつになったら、もう一度弾けるようになるのかな」
理沙は、怪我をした右手を軽く動かした。
公開:19/09/14 20:56
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