250. 雀
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畑仕事をした帰りに、金魚を拾った。
帰宅して早速水をはった金魚鉢に入れると金魚は
「ぬるい」
と、顔をしかめた。
急いで金魚鉢に手をそっと入れてみる。
確かにぬ・る・い!!
そうだ、夏の水は温まってるんだった。
急いで冷蔵庫で冷やしていた水を足した。
金魚はやっと涼しい顔をして泳ぎだし、
泳いで泳いで泳ぎまくった。
(そんなに張り切らなくても……)
泳ぎまくった金魚は泳ぎ疲れて金魚鉢の縁に座ると、金魚の被り物を脱いだ。
「ふー、気持ち良かったぁ!」
驚くことにそれは雀だった。
『す、雀が何で!?』
「だって雀って茶色だから暑苦しいじゃん。夏はだーれも見向きもしてくれないし、こうやって泳ぎたかったから金魚の被り物を被って人間に拾われたのさ」
『えー!?そうだったのか?すっかり騙されたよ』
「お前もさぁ、毎日炎天下で働いてばっかりいないで少しは……
涼め(雀)!!」
帰宅して早速水をはった金魚鉢に入れると金魚は
「ぬるい」
と、顔をしかめた。
急いで金魚鉢に手をそっと入れてみる。
確かにぬ・る・い!!
そうだ、夏の水は温まってるんだった。
急いで冷蔵庫で冷やしていた水を足した。
金魚はやっと涼しい顔をして泳ぎだし、
泳いで泳いで泳ぎまくった。
(そんなに張り切らなくても……)
泳ぎまくった金魚は泳ぎ疲れて金魚鉢の縁に座ると、金魚の被り物を脱いだ。
「ふー、気持ち良かったぁ!」
驚くことにそれは雀だった。
『す、雀が何で!?』
「だって雀って茶色だから暑苦しいじゃん。夏はだーれも見向きもしてくれないし、こうやって泳ぎたかったから金魚の被り物を被って人間に拾われたのさ」
『えー!?そうだったのか?すっかり騙されたよ』
「お前もさぁ、毎日炎天下で働いてばっかりいないで少しは……
涼め(雀)!!」
ファンタジー
公開:19/09/12 23:00
更新:19/09/20 13:03
更新:19/09/20 13:03
スクー
金魚のクーラー
日本語が好き♡
18歳の頃から時々文章を書いています。
短い物語が好きです。
どれかひとつでも誰かの心に届きます様に☆
感想はいつでもお待ちしています!
宜しくお願い致します。
こちらでは2018年5月から書き始めて、2020年11月の時点で300作になりました。
これからもゆっくりですが、コツコツと書いていきたいと思います(*^^*)
2019年 プチコン新生活優秀賞受賞
2020年 DJ MARUKOME読めるカレー大賞特別賞受賞
2021年 ベルモニー縁コンテスト 入選
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