十五夜の京都にて
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「殿、いかがいたしましょうや?」
「して、外の様子は?」
「桔梗が咲いておりまする。」
「吉で凶か……」
「他には?」
「梨に蟻がついておりまする。」
「無しで有りか……」
「殿、ご決断を。」
「うーん、どうしたものか……」
「ここは、それがしが。殿は奥の間にて。」
「やはり、考え直そう。」
「殿、猶予は有りませぬ。お急ぎを!」
「しかし、この十五夜に金柑も無粋よの。きがちごうておればまだマシだったものを。」
「殿、もはやこれまででござる。」
「是非もなし……」
「して、外の様子は?」
「桔梗が咲いておりまする。」
「吉で凶か……」
「他には?」
「梨に蟻がついておりまする。」
「無しで有りか……」
「殿、ご決断を。」
「うーん、どうしたものか……」
「ここは、それがしが。殿は奥の間にて。」
「やはり、考え直そう。」
「殿、猶予は有りませぬ。お急ぎを!」
「しかし、この十五夜に金柑も無粋よの。きがちごうておればまだマシだったものを。」
「殿、もはやこれまででござる。」
「是非もなし……」
ファンタジー
公開:19/09/13 13:38
更新:19/11/26 19:15
更新:19/11/26 19:15
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オオカミの自信作
武蔵の国の辺境に棲息する“ひとでなし”のオオカミです。
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