君の瞳で
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「ああ、君の瞳はなんてすばらしいんだろう、おそらく。」
「わたしにはあなたしか見えていないわ」
「いいや、君のその目には僕のまわりにあるすべてが写っているよ、たぶん。」
「そんなのなにも見えていなわ。あなただけ」
「この世のすべてが君の中でかたまっていくのが、なんてすばらしい。」
「いいえ、わたしはあなたさえいればそれでいいの」
「僕はこの世界のあらゆるものを写す君の瞳が欲しいと思ってる。素敵だよ」
「いつまでもあなたを見つめているわ」
「ありがとう。君の瞳で乾杯!」
そうして僕は彼女の目玉を手に入れた。さて、急いでクジラ退治にいかなきゃ。
「わたしにはあなたしか見えていないわ」
「いいや、君のその目には僕のまわりにあるすべてが写っているよ、たぶん。」
「そんなのなにも見えていなわ。あなただけ」
「この世のすべてが君の中でかたまっていくのが、なんてすばらしい。」
「いいえ、わたしはあなたさえいればそれでいいの」
「僕はこの世界のあらゆるものを写す君の瞳が欲しいと思ってる。素敵だよ」
「いつまでもあなたを見つめているわ」
「ありがとう。君の瞳で乾杯!」
そうして僕は彼女の目玉を手に入れた。さて、急いでクジラ退治にいかなきゃ。
ファンタジー
公開:19/09/10 17:53
更新:19/11/26 19:14
更新:19/11/26 19:14
オオカミの自信作
武蔵の国の辺境に棲息する“ひとでなし”のオオカミです。
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