ススキ

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私は、箱根の仙石原にすすきの草原を見に訪れた。

蒼穹の下では、黄金の穂が辺り一面を覆っていた。
秋の風が吹く度に、それらの穂が揺れ、淡い金色を発光していた。

私は、首にぶらさげていたカメラを構え、その美しい景色を撮影した。

翌日、私は祖母がお世話になっている病室を訪れた。
私は祖母に昨日撮影した黄金のすすきの草原の写真を手渡した。

祖母は、どれどれと小言を言い、綺麗に撮れているね。と私を誉めてくれた。

「それにしても、懐かしいね。よく、ユウキをこの場所につれてきては、大人になったら、すすきのように頑丈な身体になるんだよってよく言い聞かせたもんだよ。ユウキは、本当に身体が弱かったからね」

「そうなの。それ初耳だな」
私は、照れながら、鼻面を指でかいた。

「私も、健康だったら、もう一度、訪れてみたいもんだね」
祖母は、私に聞こえない声でそっと呟いた。
その他
公開:19/09/10 22:35

神代博志( あなたは深い優しさのまま )

来る月に
思いをはせては
光無し

ありがとうとごめんなさいを言える大人になりなさい。
自分の身を犠牲にしてでも、義を尽くしなさい。
あなたが幸せになったのなら、人の幸せを手伝ってあげなさい。
この国に剣は必要ない。愛で世界が変わるのなら盾さえも必要ない。

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