色彩の魔術師と失われた色_(陸)
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魔術国際連盟の会議というからには、さぞ大きな会場で開催するのかと思いきや、実際は物置かと思うほどの小部屋で、しかもせいぜい十人ほどだった。
「いたずらに数を集めても足手まといがせいぜいですのでな」
と貫禄ある髭をしごきながら告げたのは、魔術国際連盟長であるバートン氏。
出版した魔術書はゆうに百を超え、彼を知らぬ魔術師はもぐりとさえ言われるいわば魔術師の生き神だ。
その他にもダリルの師であり魔術国際連盟長も就任したことのあるカリス氏。次期魔術国際連盟長候補のダンカン氏などそうそうたるメンバーが集まっている。
驚いた事に黒いローブを羽織った男が一人いた。黒魔術師が魔術国際連盟に来るなど十年に一度あるかないか、だ。
明日は雨だなと思いつつ、自分の席に座る。
「ホー、ホー」
黄金のフクロウの鳴き声を合図に会議が始まった。
バートン氏がおごそかに告げる。
「では、会議を開始しよう」
「いたずらに数を集めても足手まといがせいぜいですのでな」
と貫禄ある髭をしごきながら告げたのは、魔術国際連盟長であるバートン氏。
出版した魔術書はゆうに百を超え、彼を知らぬ魔術師はもぐりとさえ言われるいわば魔術師の生き神だ。
その他にもダリルの師であり魔術国際連盟長も就任したことのあるカリス氏。次期魔術国際連盟長候補のダンカン氏などそうそうたるメンバーが集まっている。
驚いた事に黒いローブを羽織った男が一人いた。黒魔術師が魔術国際連盟に来るなど十年に一度あるかないか、だ。
明日は雨だなと思いつつ、自分の席に座る。
「ホー、ホー」
黄金のフクロウの鳴き声を合図に会議が始まった。
バートン氏がおごそかに告げる。
「では、会議を開始しよう」
ファンタジー
公開:19/09/10 20:43
ぼちぼちやっていこうと思います。
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